FXで勝てない理由は資金管理をはじめいくつかありますが、
今週から5回に分けて初心者にも役立つ悠々自適なFX塾の第一段をお届けします。
更新は不定期となりますのでご了承ください。
FXは買うか、売るかの2択、相場が上がるも下がるも5分5分、売買のわずかなスプレッドの差だけマイナスになるだけなのに、相場に取り組んだ人の資金は大幅に変動します。
手持ちの資金をスッカラカンにしてしまう人も多くいます。
それはなぜでしょうか。
そんな疑問をわかりやすく解説していきたいと思います。
◆第1回 資金管理
◇第2回 本能にダマされるメンタル
◆第3回 確率で勝つという理解
◇第4回 FXで負けないためにどうするか(資金管理)
◆第5回 FXで負けないためにどうするか(メンタル管理)
という感じでお話していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
今回はFX未経験または初めて間もない方向けの内容ですので、経験者は読み飛ばしていただいて問題ありません。
ここから資金管理の本題
今週は第1回ということで「資金管理」です。
資金、つまりお金です。
お金って大事ですよね。
そんな大事なお金をFXを扱う会社に預けて、FXトレードをするのです。
FX会社に口座を作って10万円預けると、10万円のトレードができます。
それは、10万円で10万円のテレビを買うのと同じでしょうか。
「いえ、違うんです!」
10万円の資金しかなくても日本のFX会社なら最大250万円分の資金を扱えます。
海外のFX会社なら1000万円分以上を扱えるところもあります。
「えっ、どういういこと?」
「損をしても10万円の範囲ならFX会社も取っぱぐれがないので、10万円を証拠金として最大250万円分の資金を運用させてあげる💛」
甘い罠
「250万円でドルを買ったら、年4%の利息が付くとして年に10万円も儲かる!」
はい。それは本当です。
でも、利息以上に価格の方が動いちゃうんです。
1ドル100円で買ったものが104円に4%上がったとしましょう。
250万円分買っていたドルは260万円分になります。
「やった! 10万円儲かる!」
はい。それも本当です。
でも、1ドル100円で買っていたものが96円に4%下がったとしましょう。
どうなるでしょか?
買っていた250万円分のドルは240万円分となります。
「なんと! 10万円の損!」
「まあ、利息が10万円あるからソレでチャラだよね。」
はい。その通りです!
でも100円から92円まで8%下がったらどうでしょう?
買っていた250万円分のドルは230万円分となります。
「なんと! 20万円の損!」
ということで利息が10万円あったにもかかわらず、ドルの価値が20万円下がったことでトータル10万円の損失で元金10万円はスッカラカンになりました。
FXのレバレッジ
為替相場が下がっての評価損は外貨預金でもあることで、ドル建て預金10万円が9万円になったりすることもありますが、FXは10万円の資金で250万円のお金を運用することができます。
このことをレバレッジ(てこ)が効くというのですが、手持ち資金よりもはるかに大きいお金を運用するため、やり方次第で簡単にスッカラカンまでいってしまうのです。
そんな短い期間に10%も下がるなんてあるの?
なんて思うかもしれませんが、2022年10月の日銀が大量のドルを売って円を買う為替介入を行ったことにより、約2カ月で約152円から131円まで約14%も下げたのです。
少し極端な例かもしれませんがありえるんです。
実際には残高が0円になる前に早めに強制決済されるため、1回のトレードで全資金を溶かしてしまうことはないですが、何回も負けることにより、ほぼスッカラカンになってしまいます。
勝ちも負けも50%の確率なので全資金が無くなるまで負け続けるってことは無いんじゃないの?
いえいえ。それは第2回でお話しする人間の本能からくる行動により、勝ちは小さく、負けは大きくなりやすいので結局トータルではいずれスッカラカンになります。
今週のまとめ
FXでは資金管理が一番大事ということ。
思いがけず価格が大きく動くことがあります。
慣れないうちは資金控えめでトレードしましょう。
10万円の資金で250万円分を運用するのではなく、50~100万円分くらいの運用がお勧めです。
1ドル140円とすると、10万円(250万円分)でドル円は最大16000通貨くらい運用できますが、3000~6000通貨くらいでトレードしてみるのがよいということです。
ドル円6000通貨でも1円動くと資金は6000円動くので結構ハラハラ、ドキドキします。
もう一つ大事なこと。
熱くならないこと!
1日の負けは最大でも全資金に2%以内におさえることです。
10万円の資金なら1日の負けは最大2000円までです。
ドル円6000通貨でトレードするなら1円動くまで持っていてはダメです。
買いならば0.3円下がったら、売りならばくらい0.3円上がったら、決済して1800円の損を確定することが大事です。
第2回でお話ししますが、本能の示すがままに持ち続けているともっと大きな損失が出ます。
「0.3円くらいで負けを認めたくない。1円くらいは持ちたいよ。」という場合は、6000通貨ではなく、2000通貨にしておけばよいのです。
2000通貨なら損する方向に1円動いても2000円の損で済みます。
それが資金管理ということです。
いつも同じ通貨数だと資金管理が難しいのです。
おわかりになったでしょうか。
今週の宿題
①自分の資金の2%がいくらか計算する。
②注文前に損切する価格を決める。
③(損切予定価格)-(エントリー予定価格)で1000通貨あたりの損失を確認する。
④1日の最大損失が資金の2%以内になるようにエントリーするロットサイズを決める。
※デモ口座でもOKです。
慣れるには時間がかかります。
勝てるようになるにはもっと時間がかかります。
資金をなるべく長持ちさせるために大きく賭けて大きく儲ける妄想はしばらくの間しまっておいてください。
次回は「本能にダマされるメンタル」です。
本能がどのようにメンタルをダマし、悪いトレードに導いていくのかをお話したいと思います。
<FX塾記事一覧>
投資本専門店 トレーダーズショップ
– オーディオブックも充実しています
– 送料無料 !